VOODOO GLOW SKULLS【メンバーチェンジやバイオグラフィーなどの歴史を考察してみる】

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数あるスカパンクのバンドの中でも、実にコミカルかつハードコアなバンドの一つでもあるのがこの“Voodoo Glow Skulls(ブードゥーグロウスカルズ)”ではないでしょうか?
「クリリンのジャケットのバンド」と言えばピンとくる人も多いかなと。

本記事ではVoodoo Glow Skullsの歴史や作品について勝手にライナーノートします。

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VOODOO GLOW SKULLSとは?

Voodoo Glow Skulls – Fire In the Dancehall

VOODOO GLOW SKULLS(ブードゥーグロウスカルズ)は、1988年にアメリカのカリフォルニア州リバーサイドで結成されたスカコア・バンドです。
幾多のメンバーチェンジや最近ではボーカリストの変更というバンドにとって大きな局面も乗り越えた今現在も精力的に活動しているまさに大御所のバンドの一つとして数えられています。

ちなみにバンド名についてですが直訳すれば…

  • Voodoo:ブードゥー教
  • Glow:輝く
  • Skull:頭蓋骨

…になります。
そのバンド名の由来ですが、アドベンチャーランド(ディズニーパークにあるテーマランド)の土産物ショップで売られていた、“暗闇で光る頭蓋骨のおもちゃ”に触発されたという説もあるようです。

音楽性

Voodoo Glow Slullsの音楽性を非常に大きなジャンルでくくってしまえば“スカパンク”になってしまいます。
ただそのスカパンクはスカパンクでもどちらかといえばハードコア要素を含む音作りな印象を強く受けます。
たぶんそこが、スカコアともカテゴライズされる所以なのかなと。

KemuriやPOTSHOTといった爽やかなスカパンクとも異なり、
スペイン語の曲は多いがSKA-Pとも異なる。

近しい音楽性としては、GELUGUGUなんかが頭に浮かびます。
HEY-SMITH…も近いのかな?

バイオグラフィ

Voodoo Glow Slullsのバイオグラフィについてですが、結成した1988年から年別にまとめてみました。

1988年:パンクバンドとしてスタート

当時高校生だったフランク・カシラス (Vo) 、エディ・カシラス (G) 、ジョージ・カシラス (B) のカシラス兄弟が近所にすんでいた長年の友人であるジェリー・オニール (Dr) を誘い始まったのが、バンドのキャリアのスタートです。
最初の段階では4ピースのパンクバンドとして活動をしていました。

1989年:デモテープのリリース

その後の1989年12月9日にバンドとして最初のレコーディングを行います。
レコーディングは“The Lollypop Factory”というスタジオで、4トラックマシンを使用してレコーディングを行いました。

この4曲収録されていたデモテープを家庭用カセットデッキを使って60本コピーしてライブ会場で販売していたそうです。

まさにDIY!

Voodoo Glow Skulls -Four Song Demo '89

1990年:『The Old Of Tomorrow EP』のリリース

デモテープをリリースした次の年である1990年には、自主レーベルである“Good Records”から6曲入りEPをリリースします。
このEPは7インチアナログレコードでリリースされ、その際“Youth of Today”というタイトルのツアーも行いました。

ちなみにこのツアーには同じカリフォルニアの“Public Humilation”というバンドの協力があってこそ実現したようです。

また、1990年5月5日(土)のアメリカカリフォルニア州バークレーにあるクラブ“924ギルマンストリート(通称ギルマン)”でのライブでは、まだ結成して間もない“Green Day”とも対バンしています!
すげー!!

1991年::ホーンパートの加入によるスカパンクバンドへの転身

『The Old Of Tomorrow EP』のリリースが終わった後、ジョーイ・ヘルナンデス (Sax) 、ジョー・マクナリー (Tp) のホーンメンバーが加入しパンクバンドからスカパンクバンドへ転身します。

このバンドとしても大きな転身の理由ですが、「単純な音を演奏するのに飽きたから」という理由の他、その当時メンバーのお気に入りバンドであった“Fishbone”や“Red Hot Chili Peppers”の影響を受けたためと言われています。

また、後にリリースするSignal Sound Systems Recordのレーベルオーナーからの助言もあった…なんて説もあるようです。

1992年:『Rasta Mis Huevos』のリリース

“Signal Sound Systems Record”より7インチアナログレコードで『Rasta Mis Huevos』というタイトルのEPがリリースされます。

1993年:トロンボーン、バックボーカリストの加入とリリースラッシュ

ドーン・ギースがトロンボーン奏者として、ローディーのポール・シェイヴスがダンサー兼バックボーカリストとしてバンドに加入します。

また、この年は“Signal Sound Systems Record”より

  • We‘re Coloring Fun
  • The Potty Training Years

…の2タイトルの作品をリリースします。

さらに同年、パンクロックレーベル“Dr.Strange Records”と契約し、『Dog Pile』というシングルもリリースしています。

1994年:『WHO IS, THIS IS?』のリリースとメンバーチェンジ

実質スカルズのデビューアルバムである『WHO IS, THIS IS?』が“Dr.Strange Records”よりリリースされます。

また、
バックボーカルを務めていたポール・シェイヴスがローディーに戻る
ドーン・ギース(Tb)が脱退し、代わりにブロディ・ジョンソンが新トロンボーン奏者として加入する

…というメンバーチェンジを経験します。

さらに同年、Dr.Strange Recordsから大手Epitaphへレーベル移籍をするなど着実にバンドとしての知名度、キャリアを上げていきます。

1995年:2ndフルアルバム『Firme』のリリース

大手レーベルである“Epitaph”よりセカンドフルアルバムである『Firme』がリリースされます。

1996年:『FIRME』のスペイン語版のリリースと初のヨーロッパツアー

前年にリリースしたセカンドフルアルバムである:『FIRME』のスペイン語版をCDのフォーマットのみですがリリースしています。
また、初のヨーロッパツアーの実施、海外パンクバンドの登竜門でもあるコンピレーションアルバム““Punk O Rama”への参加などを経験します。

1997年:3rdアルバム『Baile De Los Locos』のリリース

Epitaphより3枚目のフルアルバムである『Baile De Los Locos』がリリースされます。

1998年:4thアルバム『The Band Geek Mafia』のリリースとメンバーの脱退

Epitaphより『The Band Geek Mafia』という4枚目のフルアルバムがリリースされたこの年、度重なる世界ツアーの披露からジョー・マクナリー (Tp) がバンドから脱退します。
その後は6人編成で活動します。

2000年:5thアルバム『Symbolic』のリリースと新メンバーの加入

5枚目のフルアルバムである『Symbolic』がリリースされた後、新しいトランペット奏者として“メイソン・ボール”がバンドに加入します。

2002年:レーベル移籍とVictory Recordsとの契約

1995年から所属していたEpitaphを離れ、Victory Recordsと契約し6枚目のフルアルバムであるSteady As She Goesをリリースします。

2004年:7thアルバム『ADICCION, TRADICION, REVOLUCION』をリリース

Victory Recordsより7枚目のフルアルバムであるADICCION, TRADICION, REVOLUCIONをリリースします。

2007年:『Southern California Street Music』のリリース

前作から3年、Southern California Street MusicをVictory Recordsよりリリースします。

2012年:『Break The Spell』のリリース

9枚目のフルアルバムであるBreak The Spellは“Smelvis Records”というレーベルよりリリースされました。

2015年:Rancidトリビュートアルバム“Hooligans United”に参加

“Smelvis Records”によるRancidコンピレーションアルバムである“Hooligans United”に参加します。

2016年:Lucha Underground season2に出演

アメリカのプロレス番組であるLucha Underground のシーズン2に出演するなど、活動の幅を広げてきます。
っていうよりむしろ、ボーカリストであるカシラスがプロレス好きなこともあってかなと思いますけど。
レスラーマスクを被って歌うスタイルや、自身を“フランク・ヴードゥー”というまるでリングネームなクレジットにすることなどからも、プロレス好きなことがうかがえますから。

2017年:バンドメンバーの大きな変化

この年はバンドにとって大きな変化になってしまう年でもありました。
6月3日に、突如ボーカリストである“フランク・カシラス”がスカルズからの引退を発表します。
また、同年トランペットパートのMark Bush、トロンボーンのダン・アルバートも脱退するというバンドにとっては非常に大きな変化が起こります。

その後スカルズは…

  • リードボーカル:Efrem Schulz
  • トロンボーン:Jose Pazsoldan
  • サックス:Eric Fazzini

という新メンバーが加入し、現在も活動しています。

シュルツのスカルズでのスタイルについて

Voodoo Glow Skulls – Full Set Live @ Cranking & Skanking Fest August 10 2019

シュルツが新ボーカリストとして活動しているVoodoo Glow Skullsは、古参ファンからするとやっぱりスカルズのイメージと異なる意見が多いようです。
たしかに、オリジナルメンバーであり、スカルズのフロントマンとして約30年活動してきたフランク・カシラスの存在は大きいはずです。

でも少し考えてみてよと。

カシラス自身、昔からプロレスラーマスクを被って歌うというスタイルだったのですがシュルツもそのスタイルを引き継いでいます。

これは明らかにシュルツがカシラスに敬意を払っていることなんじゃないですかね?

約30年間もフロントマンとしてバンドを支えてきたわけですから、その後釜を担うってことは非常に荷が重いはずです。
古参ファンからの批判だって何よりシュルツも予測できたはずです。

それでも、スカルズのボーカリストとして活動するということは、カシラスが築いてきた歴史に敬意を払っているということに他ならないんじゃないかって思うんです。

もちろん直接彼から真意を聞いたわけではないので憶測でしかありません。
でもそういう見方をして、改めて新生Voodoo Glow Skullsをみると、ちょっと応援したくなりません?

現在のフランク・カシラスについて

ちなみにカシラスは現在Tiki Banditsというバンドのボーカリストとして活動しています。
このTiki Banditsはスカパンクとは異なって、オールドロック、サーフロック的な音楽性のバンドです!

相変わらずプロレスラーマスクを被って歌うというスタイルですが、スカルズとは違うスタイルのカシラスのボーカルを楽しめるのでおすすめです!

まとめ

Voodoo Glow Skullsについて勝手にライナーノートとして解説してしまいました。
ベテランバンドになればなるほど、その重圧に押しつぶされそうになったり、自分の方向性に迷いが生じたりするのかもしれません。

「あのバンド、昔はよかったのに最近は落ち目だよねー」
…なんて勝手な意見を古参ファンは言いがちですが、その変化のなかにある苦悩や試行錯誤、決断なんかも汲んで応援するってことも大事なのかなーなんて思ったりします。

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