アメリカやイギリスではアナログレコードの人気がかつて無いほど盛り上がっていることはもう周知の事実かと。
あ、日本ももうブームきてるかもしれないですね。
2018年のレコード販売数は970万枚(前年日11.9%増)というデータも出ちゃってるからこりゃ大変。
音楽のパッケージングメディアとして見直さなきゃならんわけです。
なぜこうもレコードが見直されてきており、再ブームになってきているのか、その理由を今回考えたいと思います。
レコードが再ブームに至った5つの理由について
では、様々なデータと個人的な見解から、このレコードが再ブームに至った理由を次の5つにまとめてみました(私見含む)。
- レコードは音質が違うという理由
- レコードはコレクションできるという理由
- レコードがファッション化、インテリア化しているという理由
- レコードは“かっこいい”という認識が生まれたという理由
- ダウンロードコードが付いてくるという理由
以下に詳しく解説しますよ。
1.レコードは音質が違うという理由
よく「レコードはCDとは違い温かみがある」と言われます。
これはあながち個人の感覚によるものとは言えないことが、実はわかっています。
生演奏をした曲を録音し、CD、レコードにどの範囲の周波数まで入っているか?という実験をTV番組が行ったそうです。
その結果によると、明らかにレコードの方が広域の周波数を録音していることがわかったとのこと。
この理由としてはCDは人間が耳で感じ取れない周波数(22,000Hz以上)はディスクに書き込むデータの関係上カットするから…だそうです。
*人間は20~20000Hzまでしか聞き取れないらしい。。
つまり、レコードの方が耳には聞き取れなくても生演奏に近い周波数まで再現しているということになります。
「音に温かみがある」「臨場感が違う」ってのは気のせいではなかったわけですね。
この辺のうんちくをレコード片手に語ればちょっとモテ要素アップにつながりそうです。
2.レコードはコレクションできるという理由
アナログレコードはその大きさやデザイン性の高さから、音楽を聴く媒体だけでなく非常に観賞用コンテンツとしての立ち位置を確立しています。
その結果コレクションという趣味の対象となりやすい…という見解です。
この“コレクション”という行為はなかなか興味深い行為です。
過去に問題になった“Winny”などファイル共有ソフトでも、無作為にアップロードとダウンロードを繰り返していた人の中には「どんどんデータ(音楽やテレビ番組など)を集めることが目的になっていった」という例も多くみられたようです。
また、芸術分野にみられる「後世に伝える」という目的に至っては、無形である音楽データよりは有形であるレコード(もしくはCD)のものの方がシンプルなんでしょうね。
収集欲半端ない僕からしても納得の理由です。
3.レコードを持つことがファッションという理由
賛否両論あるかとは思いますが、レコードという文化に触れること自体がファッション化しているのかもしれません。
実際にレコードショップで選んでいる自分の姿をインスタグラムにアップするのが好き…という方もいらっしゃるようです(購入するかしないかは別として)
ただ「聴く」だけの目的だったらハイレゾを選ぶ方が音質は圧倒的によいはずです。
何よりApple MusicやSpotifyといった定額サービスを利用するほうが安価で便利でもあります。
ただ、形あるアナログだからこそ、ファッションとしての楽しみ方をする…という点も大きな理由の一つなんだと思います。
ま、ショップでレコード探してる姿を自撮りする人とはいい酒は飲めない気がしますがっ!(苦笑)
4.レコードは“かっこいい”という認識が生まれたという理由
国内外のレコード市場に詳しい音楽評論家の松永良平氏によると…
「音楽配信が始まりCDの売り上げが落ちる中で、00年代後半から米国のインディーズミュージシャンがレコードでの新譜のリリースを始めたのが火付け。加えて00年代以降、若者の間で安価な中古レコードは購入しやすいうえに『かっこいい』というイメージが一気に広がりました」。
引用:2億1800万ドル -なぜ今? アナログレコード大ブームの理由:PRESIDENT ONLINE
たしかに、レコードはかっこいいんです。
ここまで来ると嗜好性の問題かもしれませんけど。。
これ、さっきのファッションうんぬんとちょっと被るかもしれませんがそのへんはご了承くださいな!
5.デザイン性が高いジャケットという理由
ジャケットを”アートワーク”と呼ぶ人もいるように、リリースした音源のジャケットは非常に芸術性が高いものだと思います。
現に、リリースするミュージシャン側でも相当こだわりを入れる部分でもあることから、ジャケットも作品の一つとして認識してよいでしょう。
CDにもジャケットはありますが、レコードとの違いで言えば「大きさ」と「質感」が決定的です(個人的な意見ですが)。
どちらかと言えば「絵画」に近い印象を持っています。
レコードをインテリアとして扱う人も多いようですし。
まとめ
ほぼ個人的な見解から、アナログレコード再ブームの理由を考えてみました。
…あながち間違ってはいないんじゃないでしょうかね(苦笑)
もちろん個々の理由が影響してというよりは、それぞれ複合した結果、改めてレコードというメディアが見直されてきたって話もあるかもしれません。
うーん。
集めたいし、リリースしたい。。