ミュージシャンの事務所・レコード会社・レーベルの違いについて- 音楽家は3つの会社と契約する?

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メジャーもインディーズも随分垣根がなくなってきた昨今。
バンドも事務所やレーベルに頼らずバンド個人で活動する事例も増えてきているようです。

20代の時に極小ながらインディーズレーベルの運営、バンドのマネジメントなども行ってきました。
ほんのちょっぴりですが音楽業界についてその時に勉強したこと経験などをシェアできたらと思います。

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ミュージシャンは3つの会社と契約する

そもそもミュージシャンがCDをリリースするときには主に3つの会社と契約を行います。

  1. レコード会社(原盤制作会社)
  2. プロダクション(マネジメント会社)
  3. 音楽出版社

その違いについて以下に解説します。

レコード会社について

レコード会社(原盤制作会社)との契約って、「このCDを作るにあたって、あなたの歌唱・演奏を録音しますよ」という「録音契約(専属実演家契約)」というもの。
言うなれば、『楽曲を録音する権利』の話す。だから、アーティスト自身が所属するわけではありません(レコード発売権の所属)。

レコード会社はその権利をもとに録音をして、CDに複製して販売します。
(レコード会社ってもともと電気機器の会社の子会社から成り立った経緯があるようで、あくまで『製造販売業』になるんですと!)

ちなみに『レーベル』ってのはラベリングの一つであって、特定の音楽ジャンルのアーティストをまとめてひとつのカラーで売り出したいとき利用されるものなんです。
最近あまりこの『ラベリング』の意味合いが崩れてきているようなレーベルも多くみられますが。

プロダクション(マネジメント事務所)について

このプロダクションとの契約ってのは『マネジメント契約』になります。
これによって活動や活動資金のサポート、プロモート、様々な交渉、スケジュール調整を含むマネジメントを行ってもらえます。

ちなみにアメリカではこのプロダクションって位置の法人(組織)は実質ないんですって。
その役割を担うのが、パーソナル・マネジャーになるようです。

音楽出版社について

音楽出版社というのは楽曲とその著作権が所属し、プロモーションと管理、使用料徴収などを行う著作権運用会社のこと。
内容としては「著作権契約(著作権譲渡契約)」と言われる『楽曲(歌詞)を使う権利を渡します』という契約。
音楽出版社にミュージシャンが所属するわけではないんですね。

ちなみに音楽出版社がレーベルと同一法人であることは著作物運用規定によって禁止されているんですね!
音楽出版社は著作権者であり、著作物を利用・使用する業務は、著作保護の観点で禁止されるわけです。

よってプロダクションはレーベルや音楽出版業を行うことは可能ですが、レーベルが音楽出版業を行う場合は別法人を用意しなければ団体の法人会員にはなりえず、音楽出版業は行えません。

つまり印税を得るために作った曲を契約させるわけですね。
音楽出版社は企業から得る著作権料に加え、著作権団体にテレビやレコード会社、カラオケなどから使用料を集めさせ、それが著作権印税となります。
著作権の規定によりレーベルは著作権を所有できないので、音楽出版社が必要なのです。(レーベルは隣接権と発売権を所有します。)

事例検討『きゃりー・ぱみゅぱみゅ』の場合

所属事務所はアソビシステム
所属レーベルはunBORDEで、これはワーナーミュージックジャパン内のレーベル。

きゃりーのCDはワーナーミュージックジャパンから販売されているけど、ワーナーが関わるものはこのCDの販売に関するもので、きゃりー自身がTVや雑誌などに出演、掲載したりする活動はアソビシステムでマネジメントされてるってことになります。

ちなみにこのワーナーのunBORDEってレーベルには、“パスピエ”や“ゲスの極み乙女”などが所属しています。

今後ミュージシャンに必要なのって?

最近しきりにミュージシャンやバンド、アーティストには『セルフマネジメント』が必要、って聞くんですけど、自分は半分賛成、半分反対なんですね。

というのも、ミュージシャンのメインの業務、活動って『曲をつくること』『人前で演奏すること』なんです。
決してマネジメント業務がメインではないんですよね。
それに時間を配分してしまうのもデメリットもあるので。

だからといって、100%事務所などに丸投げってのも違うのかと。

あくまで主軸はミュージシャン自身

海外ではミュージシャン自身がマネージャーを雇う形が通常らしいですし。
だからこそ、商業主義ではないインディーズシーンもきちんと経済的にも成立する例が多いのかとも思います。

まとめ

今の音楽業界はあまりにもアーティストとリスナー(ファン)の間に人が入りすぎていると思うんです。
だから制作者であるアーティストが食えなくなるという構図になってしまいます。
これからの時代、少数精鋭でチームを組んでのほうが動きやすいのかもしれませんね。

参考文献:音楽ビジネス仕組みのすべて 湯浅政義著

*本記事は運営者が以前運営していた音楽情報サイトで公開していた記事内容を基にリライトしています。
そのためやや表現や時期などにズレがあるかもしれませんがご了承ください。

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