やりたいことをリスト化して、そこに向かってとことん追求していく…。
この作業はとてもテンションアゲアゲですし、楽しい作業です。
でも現実には“やりたくないこと”のほうがたくさん付きまとってしまうことも事実。
せっかくやりたいことに向かっていたとしても、やりたくないことが手かせ足かせになってしまう場合ってあると思います。
そんなわけで本記事では、人生でやりたくないことをリスト化することの目的やらメリットやらについて考えてみますよ。
やりたくないことリスト(アンチバケットリスト)とは
やりたいことリストを“バケットリスト(Bucket List)”と呼ぶから、やりたくないことリストは“アンチバケットリスト(Anti Bucket List)”と呼ぶようです。
読んで字のごとく、
やりたくないことをズラ~っと書き連ねたリスト
…になります。
ま、どんなものかはイメージはつきますよね?
やりたいことリストとやりたくないことリストの違い
ここでは“やりたいことリスト”を優先するタイプと“やりたくないことリスト”を優先するタイプとの違いについて深堀りしてみます。
やりたいことリスト優先は目標志向型
やりたいことリスト(バケットリスト)を作って、そいつらを“目標”にして必要な行動を積み重ねていく…。
こんな素敵な考え方ができて、実行できるタイプは“目標志向タイプ”と言えます。
横文字を使ってドヤ顔で言うなら“トップダウンアプローチタイプ”とかですかね?
やりたくないことリスト優先は問題志向型
一方、やりたくないことリスト(アンチバケットリスト)を作って、様々な選択肢のなかからやりたくないことをリストアップして排除していく…。
その結果“やりたいこと(orやっても苦ではないこと)だけが残る”ってタイプは“問題志向タイプ”と言えます。
こっちは“ボトムアップアプローチタイプ”とでも言いましょうかね(広義でね)。
言ってしまえば、どちらもバランスよく!
一見、目標志向タイプの方が“目標に向かってひたすら突き進む”っぽいのでなんだか素敵に見えます。
でも、見方を考えれば“夢見がち”、“脳内お花畑状態”とも言えます。
多くの人の理想かもしれませんが、ちょっと危険も伴います。
また、問題志向タイプは“嫌なことを避けることを先行とする”ので、なんだか“じっくり進む”、“石橋を叩いて渡る”って感じで“つまらない…”なんて感じる人もいるかもしれません。
でもリスクヘッジという視点で見れば、案外確実性が高いタイプとも言えます。
結論を言ってしまえば、“どちらもバランスよく必要”ってことです。
やりたいことリストを作って、自分のモチベーションをあげ行動化していくことは前提。
でも、やりたくないことリストを作って、起こるべき問題への対処や行動指針の修正を加えていくことも重要。
もう一度言います。
どちらもバランスよく必要ってことです。
一言で言えることを、ここまで長ったらしく書いてしまいましたが、結局はそういうことです。
やりたくないことリストの目的
そういうわけで、やりたくないことリストを作る目的としては…
- 自分の本心を言語化するため
- リスクを避けるため
- 手段がぶれないようにするため
…という感じです。
この子たちをちょいと深掘りします。
自分の本心を言語化するため
やりたいことリストを作る目的でもそうなのですが、自分の頭のなかでゴニョゴニョ考えているだけでは、整理もつかないしこんがらがってしまうだけでなんの解決にも至りません。
紙に書くでもなんでもしてきちんと言語化し、目で見えるようにすることで少しずつ整理ができるってもんです。
特にリスト化することで、そいつらを掘り下げていったり、派生が生まれたり、カテゴリーに分けたり、優先順位をつけたりできます。
リスクを避けるため
ここでいうリスクって…
- 時間や効率的なリスク
- 精神的負担としてのリスク
…が大きいかと。
やりたくないことを我慢してやったとして、それは非常に生産的でもなければ幸福的でもないなと。
有限である時間のなかで、いかに自分のやりたいことを優先して実行していくか?を何より重要しするべきかと。
そのためには、無駄に時間を取られること、精神的に負担がかかるようなことは避けるようにしないといけません。
そう考えると、やりたくないことは“リスク”でしかありません。
やりたくないことをリスト化することで、自分にとって“何がムダなことなのか”、“何が負担と感じるのか”を明確にし、リスクヘッジすることができます。
手段がぶれないようにするため
多少重複する部分でもありますが、目標に向かってがむしゃらに邁進していくと気が付かないうちに道がずれて行ってしまう場合があります。
その結果「こ、、、こんなはずでは、、、、ぐふっ」の状態になります。
やりたいことを目標と考えるなら、行動はその目標達成のための手段です。
やりたくないことをリスト化することは、この手段である行動の質を高めることにつながるのかとイメージしています。
やりたくないことリストを作ることで感じたメリット
僕がやりたくないことをリスト化することで感じたメリットについても書いておきます。
私見ですので、人それぞれでしょうからあくまで参考程度でね!
ざっくり言えば…
- 自分を顧みることができた
- やりたいことに優先順位をつけることができた
- やりたいことをやるための最短の道がイメージできた
- 行動の基準ができた
って感じ。
こいつらもグッと深掘りします。
自分を顧みることができた
自分のやりたいことって頭のなかでも理解できますけど、やりたくないことって案外言語化しないとわからないものだったなと。
リスト化していくことで、「あ、たしかにこんなんしたくないわ」って感じる部分が多かったように感じます。
隠れていた自分の本心をしっかり見つめ直すことができた気がします。
やりたいことに優先順位をつけることができた
やりたいことをリスト化していくとどんどんでてきますし、とんでもない数になります。
もちろんそれらを人生をかけて全部こなしていく腹積もりではありますが、無作為に手を出していってしまえば結局全部うまくいかないなと。
これは今までの経験からも体感的にわかります。
やりたくないことをリスト化することで、対の位置にあるやりたいことを違う角度から見つめ直すことができました。
その結果、ある程度ですがやりたいことリストの優先順位をつけることができ、「今はなにをすべきか?」を考えることができたと思います。
やりたいことをやるための最短の道がイメージできた
優先順位をつけることもそうですが、実現するための最短の道もイメージできました。
一つ一つのリストに多くの時間…というよりは、無駄な時間をかけることはできません。
多少の効率の良さというものも考えなければ、間に合いませんもの。
やりたくないことリストを作ることで、いままでいかに自分が無駄な時間、無駄な労力、無駄な負担を重ねてきたかがわかりました。
ま、単純にそいつら全部排除すれば、結果として最短の道につながるでしょ?
行動の基準ができた
「人生は選択の連続である」ってシェイクスピアが言ってたそうです。
彼ほど有名な人もそんな名言を残すくらい迷いまくっていたのですから、一般ピーポーの僕なんかはもっと迷いまくると思います。
人生の選択肢を与えられた時、選ぶ基準ってなんでしょかね?
正しい or 正しくない
って判断基準は一つでしょうけど、ちょっとそれだけを基準とするには僕はまだまだ人間できていません。
やりたくないことリストをつくることで、
好き or 嫌い
…での基準が明確になった気がします。
そんな行動の判断基準を持つことって、ある種武器にもなるんだと思うんです。
やりたくないことリストのコツ
さて、そんなメリットたくさんなやりたくないことリストですが、こいつを作る時のコツってのもあります。
- 制限をかけずにとにかく洗い出す
- 定期的に見直して、確認する
- なんなら定期的に肉付け、改変していく
- でも解決策も考えておく
…ってところかなと。
制限をかけずにとにかく洗い出す
やりたいことリストでもそうですが、とにかく制限なく書き連ねるべきかと。
誰に何を制限されるわけでもなく、自分の思うままにまずはリスト化して表に出すべきです。
「こんなのできっこないよー」
「こんなの書いたら悪い気するかな?」
…とかそんないい子ちゃんな思考回路はショート寸前です。
今すぐ会いに行かなくて結構です。
定期的に見直して、確認する
なんでもそうですが、定期的に見直して確認することは必要です。
だって、ほら、僕らすぐ忘れちゃうやん。
別にそのタイミングは好きにすればよいと思います。
毎日見直す人もいれば、月に一回でもいいでしょうし。
そのタイミングがバラバラでもいいと思います。
でも、大事なのは頻度はどうであれ“定期的に”ってこと。
1回や2回じゃだめでしょうね。
あとは見直しやすくするためにも、自分で管理できすぐに確認できる方法をとるってのもコツの一つかと。
なんなら定期的に肉付け、改変していく
書いたら書きっぱなしではいけません。
ここでは“初志貫徹”なんて言葉は意味を持たないでしょう。
どんどん肉付けして、改変していってよいんです。
流動的でOK!
朝令暮改上等です!
ま、僕自身はその方法としてこのブログを手段にしているってのもありますけどね。
スマホでもPCでも更新できるし、ブログは習慣としてもう身についてますからね。
でも解決策も考えておく
やりたくないことをリスト化して、できるだけそいつらを避けるようにするって言っても、現実難しい場合があります。
やりたくないことでも、避けられない事態だったあるものです。
だからこそいろんな解決策を考えておくってことも必要かと。
やりたくないことを、避ける、逃げるだけではなく…
どうやったら“やりたいこと”に変換できるか?
って発想も必要です。
重要なのは、やりたくないことリストの項目を“解決すること”なんですから。
僕自身のやりたくないことリスト
では、実際に僕自身が生涯をかけてやりたくない、避けるべきことであるアンチバケットリストをご紹介。
もうわがまま全開DEATH!
- 締切に追われること
- ノルマに追われること
- クライアントワーク
- 媚びへつらうこと
- 在庫を抱える事
- 自由を奪われること
- 人に頭を下げる事
- ムダと感じる事
- 頭が悪い人と付き合うこと
- つまらない大人になること
- かっこ悪いこと
- 自分に嘘をつくこと
- 他人の指示に従うこと
- 楽しくないこと
- 興味がないこと
- 従業員を雇うこと
- 過度な責任を負うこと
- 集客にこだわること
- 時間に拘束されること
- 場所に拘束されること
- 騒がしい場所に行くこと
- 組織に入ること
- まわりの目を気にすること
- 痛いこと
- 苦しいこと
- 他人と合わせる事
- ストレスがかかること
- 指示されること
- 自分のペースをみだされること
- 他人を批判すること
- 精神的に不安定になること
- 不健康になること
- 都会で暮らすこと
- お金の心配をすること
- 人間関係の心配をすること
- 意識高い系になること
- 衰えていくこと
- 価値観を押し付けられること
- ノマドワーカー(笑)
- フリーランス
- 依存すること
- 依存されること
- 特別な存在になること
- 取り巻きができること
- 誰かの下に就くこと
- 誰かの上に就くこと
- 他人の意見を鵜呑みにすること
- 笑わないこと
- 泣かないこと
- 108歳前に死ぬこと
大枠では同じ項目にまとめられるものもあるかもしれませんが、今のところこんな感じ。
まとめ
好き放題、言いたい放題、書きたい放題自分のアンチバケットリストを作ってみました。
中には重複する項目もあるかもしれませんが、そこはご愛嬌。
自分の行動規範のためにも、やりたいことをリスト化すると同時にこういったやりたくないことをリスト化する作業って必要だと思うんす。